あの苦いドクダミを食す!
「ドクダミ」という名前の由来は”毒痛み”や”毒溜め”、”毒矯め”がなまったものだと言われています。
この名前の由来から少し推測するだけで、昔の人たちが「毒」とするものに対して、このドクダミを多用していたことがよくわかりますよね。(※名前の由来には諸説あります)
ご存知の方も多いかもしれませんが、ドクダミは薬草として重宝されている野草です。
ドクダミは多くの効能があることから【十薬】と呼ばれる万能薬とされています。
ドクダミに含まれている主な薬効成分は「デカノイルアセトアルデヒド、ラウリルアルデヒド」というもので、あの独特の香りは、これらの成分から来ています。
主な活用法
ドクダミは化粧水に使ったり、乾燥させてお茶にするのが一般的な活用法です。
クセのある匂いに苦手意識を抱いてしまうのは仕方がないことですが、この匂いの成分こそがドクダミが【十薬】と呼ばれる理由になっていると思うと、丸ごと食べないともったいないと思いませんか?
という私たちも、実は、最初は「ドクダミを料理に入れるなんて」と思っていたんです。
ドクダミと目が合って生まれた「ドクダミ麻婆豆腐」
私たちも最初は、化粧品に使ったり、お茶にしたりと一般的な使い方をしていました。
ある日、夕飯の材料の野草を摘みに出かけた時、ふとドクダミと「目が合って」しまったんです。
(不思議な話ですみません。笑)
すると、ドクダミの方から「料理に入れてみて!」って語りかけてきてくれて、最初は「えー!ドクダミを食べるの!?」と驚いたんですが、ドクダミがそう言ってくれてるんだからそうしようと、丁度その日の献立が麻婆豆腐だったこともあり、期待と不安の中から生まれたのが、この「ドクダミ麻婆豆腐」なんです。
信じられないかもしれませんが、野草はそれぞれメッセージを発信していて、無心になって、ただ直感的・本能的に摘んでいると、その野草のメッセージを潜在意識のアンテナでキャッチすることができるんです。
それからというもの、ドクダミの魅力に取り憑かれた私たちは、ドクダミをいろんな料理に取り入れていっています!笑
▼ドクダミカレー▼
▼ドクダミ生春巻き▼
▼ドクダミ冷やし中華▼
今回はそんな数あるドクダミ料理の中から、「ドクダミ麻婆豆腐」のレシピをご紹介したいと思います。
ドクダミの基礎知識
ドクダミの基本情報をおさらいしておきたいと思います。
ドクダミ
- 学名:Houttuynia cordata
- 科名、属名:ドクダミ科ドクダミ属
- 分類:多年草
原産地は東アジアで、日本から東南アジアにおいて広く分布する。日本では、北海道南部から本州、四国、九州に分布する。湿り気のある半日陰地を好み、住宅周辺の庭や空き地、道端、林によく群生している。開花期は初夏から夏にかけて(5月〜8月)(Wikipedia:ドクダミより引用)
ドクダミの成分と効果効能
【主な成分】
■クエルシトリン
利尿、および利便作用があり、代謝を高める効果がありデトックスやダイエット効果があります。
■デカノイルアセトアルデヒド、ラウリルアルデヒド
匂いの元となる成分。強い殺菌作用がありますが、この成分は乾燥させると失われてしまいます。
■ケルセチン
ケルセチンはタマネギやブロッコリーなどの、私たちの身近にある野菜にも含まれているポリフェノールの一種です。主に抗酸化作用、抗炎症作用、降圧作用など、さまざまな生理作用があるとされていますが、最近では筋肉の減少を抑える効果があるとの研究結果も発表されました。
【効果効能まとめ】
抗炎症作用/抗酸化作用/殺菌作用/美肌効果/高血圧/動脈硬化/脳梗塞/心筋梗塞/肩こり/冷え性改善/アトピー/アレルギー症状緩和/便秘解消/利尿作用/ダイエット効果/デトックス効果 etc …
(※他にもたくさんあるので、気になる方はこちらから)
・熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース
・イー・薬草・ドット・コム 薬用植物一覧表
・特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会
ドクダミ麻婆豆腐の作り方
先ほどもお伝えさせていただいたように、匂いの元となって、ドクダミをドクダミたらしめている「デカノイルアセトアルデヒド、ラウリルアルデヒド」は乾燥させるとなくなってしまいます。
今回は、ドクダミの個性を生かしながら、なおかつ美味しくいただける「ドクダミ麻婆豆腐」のレシピをご紹介させていただきます!
【材料】
- 野草適量(みじん切り)
※3種類以上入れるのがおすすめ - 豚ミンチ・・・200g
- 絹ごし豆腐・・・2丁
<①最初に混ぜておくもの>
- 野草味噌・・・大さじ2杯
- 野草醤・・・大さじ3杯
- ヤンニョム・・・小さじ1杯
- にんにく酵母・・・大さじ1杯
- 生姜酵母・・・大さじ1杯
- お水・・・100ml
<②溶いておくもの>
- お水・・・大さじ1杯
- 片栗粉・・・大さじ1杯
【手順】
- 豚ミンチ・野草・①を鍋に入れて混ぜる
- その上に豆腐を入れて中火にかける
- グツグツしてきたら、豆腐を切りながら混ぜる
- ②を入れて、とろみがついたら出来上がり
- お好みで糸唐辛子を入れて完成!
この時は「ドクダミ・タンポポ・センダングサ・オニノゲシ・ヤブガラシ・イノコヅチ・シロツメクサ・ツボクサ・スギナ・ヒメジョオン・フキ」の計11種類の野草を使いました。
ワンポイントアクセント
お好みで「ごま油」を入れると風味が立ってさらに美味しくなります♪
残った麻婆豆腐に「中華麺」を入れると、坦々麺の出来上がり♪
使用した調味料について
今回使用した調味料は、野草味噌や野草醤などのように、全て野草を使って仕込んだE&Wラボオリジナルの野草発酵調味料ですが、ご家庭にある調味料を使っていただいても大丈夫なのでご安心くださいね。
もし、野草を使った発酵調味料作りにチャレンジしてみたい方は、E&Wラボの年間オンラインスクールにてレシピをお伝えしておりますので、まずは1DAYオンライン講座にご参加いただければ幸いです。(野草味噌のレシピを特典としてプレゼントさせていただいております!)
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