なぜ今、人々は野草と発酵を求めるのか?[野草と菌が教えてくれたこと]

    人類が野草と発酵を求めている。

    みなさま、こんにちは。

    小釣はるよです。

    最近、テレビや雑誌、SNSでも「野草」や「発酵」という言葉を目にしない日はないくらい、大きなブームになっていますね。

    管理人をさせていただいてるFacebookグループも
    松を飲んだり食べたりしてマツ会」が47,000人
    雑草を宝物に!」が55,000人
    と、気づけばこんな人数に!(2025年6月9日現在)

    野草や発酵に興味を持たれる方々が増えて、とっても感動しています。

    「なぜ今、野草や発酵を求める人が増えているんですか?」
    そんなご質問をいただく機会がよくあります。
    私も、このブームを肌で感じながら、一体何が人々の心に響いているのだろう?と日々考えています。

    今回は、私なりに行き着いた
    「なぜ今野草と発酵がこんなにも求められているのか?」
    そして、野草と発酵が教えてくれた
    「これからの時代を自分らしく軽やかに生きるための3つの指針」をシェアしたいと思います。

    野草と発酵ブームの理由とは?

    それはずまり、
    私たちの「本能」が自然を求めているから
    だと思います。

    特に、ここ数年のコロナ禍を経て、
    この本能的な欲求は、より一層、私たちの心に強く響くようになったと感じています。

    2020年からの数年間、私たちはかつて経験したことのないような日々を過ごしました。
    外出が制限され、人と会う機会も減り、先の見えない不安を感じた方も少なくなかったのではないでしょうか。

    そんな中で、多くの人が立ち止まって、「本当の豊かさって何だろう?」と考えたはずです。

    外の世界に求めがちだった楽しみや刺激から離れ、自分の内側、そして身近な環境に目を向ける時間が増えました。

    自宅で過ごす時間が増えたことで、食への意識が高まったり、ベランダでハーブを育てたり、近所の公園を散歩する中で、ふと足元に目をやったり…
    そんな変化があった方もいらっしゃるかもしれません。

    私たちが生きる現代社会は、本当に便利になりました。

    欲しいものはすぐに手に入り、情報もあっという間に世界中を駆け巡ります。

    家事も家電に任せられることが増え、私たちの暮らしはどんどん快適に、効率的になっています。

    しかし、その一方で、
    私たちは何か大切なものを置き去りにしてきてしまったような、そんな感覚をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

    「野草」が呼び覚ます、五感と生命力


    私たちの身近にたくましく息づく野草は、ただ見ているだけでも、私たちに「生命力」そのものを教えてくれます。

    摘みたてのヨモギの香り、スギナのしなやかさ、ドクダミの力強さ。
    野草に触れ、調理する過程で、土の香り、草の感触、煮込んだ時の香り…五感をフルに活用します。

    「野草を生かすこと」
    それは、私たちの中に眠る野生の感覚を呼び覚ましてくれる体験です。

    眠っていた五感とその先にある感性が、また目を覚まします。

    野草が持つ生命力は、そのまま私たちの身体に巡り、滞っていたものが流れ出すような、そんな感覚を覚える方も少なくありません。

    そこにある野草を、自分で摘み、自分で調理する「自然と共にある自給自足」に近い体験は、不安な時期に私たちに大きな心の安定をもたらしてくれます。

    「発酵」が紡ぐ見えないいのちの繋がり

    「発酵」もまた、私たちの祖先が育んできた知恵の結晶です。

    味噌や醤油、漬物といった発酵食品は、目に見えない菌たちが作り出す奇跡。

    コロナ禍で「免疫力」という言葉が改めて注目され、腸内環境の重要性が叫ばれるようになりました。

    発酵食品は腸内環境を整える「菌活」の代表格です。
    私たちの身体の内側が菌の力で整っていく感覚は、不安な時代に私たちに大きな安心感と活力を与えてくれます。

    発酵というプロセスは、菌たちが「生と死を生きている」証です。

    彼らが分解し、変化させることで、素材の持つ旨味が引き出され、栄養価も高まります。

    錬金術ならぬ、まさに「発酵錬菌術」です!
    まるで、小さな命たちが私たちを癒し、満たしてくれるようです。

    「真の自分らしい生き方」への道しるべ

    野草に触れ、発酵食をいただくことは、単なる健康法ではありません。

    それは、

    • 地球という大きな生命と繋がっている感覚
    • 自然のリズムに身を委ねることの心地よさ
    • 自分自身の身体と心に、丁寧に向き合う時間
    • 自分自身の「生きる力」を再認識する機会

    を与えてくれる、かけがえのない体験・経験です。

    この(野草と発酵)ブームは、
    現代社会でどこか息苦しさを感じ、
    特にコロナ禍を経て「自分らしく、心豊かに生きたい」と強く願う私たちが、「真の自分らしい生き方」「本来のあり方」へと回帰したいと願う、宇宙レベルの本能的な欲求の表れではないかと私は感じています。

    現代は、とにかく変化のスピードが速い。

    情報も、社会のあり方も、
    あっという間に移り変わっていきます。

    そんな中で、「これからどう生きていけばいいんだろう?」と、漠然とした不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

    でも、大丈夫。

    私は、この大きな時代の転換期だからこそ、
    「真に自分らしく、心豊かに生きる世界線にワープするチャンス」だと捉えています。

    では、そのチャンスを生かすために大切なものは何なのか?

    野草や菌たちが教えてくれた、
    これからの時代を、自分らしく、軽やかに生きていくための「3つの指針」をお伝えしたいと思います。

    野草と発酵の世界に足を踏み入れることで、きっとあなたも、もっと自由に、もっと軽やかに、自分らしい輝きを見つけられるはず。

    「自分の中心」と繋がる感覚を取り戻す

    情報が溢れる現代社会では、つい外側の情報に振り回されがちになります。

    世間の常識、他人の評価、SNSに溢れる「こうあるべき」という声…

    それらに合わせて生きようとすると、いつの間にか「本当の自分」を見失ってしまうことがあります。

    これからの時代に大切なのは、何よりもまず「自分の中心」を認識し、しっかり繋がることです。

    • 五感を研ぎ澄ます時間を持つ。
      朝、窓を開けて、外の空気を感じてみる。お気に入りのカップで、ゆっくりとお茶を淹れる。野山の草花の香りを深く吸い込む。野草を摘んだり、発酵食を仕込んだりする時間は、まさに五感を使い、今の「私」に意識を向ける最高の機会です。
    • 「好き」や「心地よい」という感覚を大切にする。
      心がワクワクすること、身体がホッとすること。ほんの些細なことでも大丈夫です。その感覚を丁寧に拾い集め、選択の基準にしていくことで、あなたの中心軸がしっかりと定まってきます。

    自分の内側に目を向け、本当の気持ち(心地よさと違和感)に気づくことで、あなたは外側の情報に左右されず、あなたらしい選択ができるようになります。

    「自然のリズム」に寄り添い、委ねる生き方

    私たちの身体は、自然の一部、、、いや「自然そのもの」とも言えます。

    月の満ち欠け、季節の移ろい…
    古くから人々は、自然のリズムに合わせて生きてきました。

    しかし、現代の私たちの暮らしは、とにかく自然のリズムから離れがちです。

    夜遅くまでスマホを見たり、季節外れの食材がいつでも手に入ったり。

    便利なようで、知らず知らずのうちに、私たちは自分の心と身体が持つ本来のリズムを狂わせているかもしれません。

    これからの時代は、「自然のリズムに寄り添い、委ねる生き方」を意識してみましょう。

    • 旬のものをいただく。
      旬の野菜や果物、野草には、その季節に私たちの身体が必要とする栄養が備わっています。季節の恵みをいただくことは、自然からの最高の贈り物です。
      また、「〇〇は今が旬です!」と言われる野菜や野草だけが「旬のもの」ではありません。対象が自然物であれば「なぜかこの〇〇が気になる」という、あなたの感性や本能が「あなたにとっての旬のもの」を教えてくれます。
    • 心と身体の声に耳を傾ける。
      疲れていると感じたら、無理をせず休む。心ときめくことには、素直に挑戦してみる。自然の移ろいのように、私たち自身の心と身体も常に変化しています。その変化を受け入れ、無理なく流れていく感覚を大切にしましょう。


    自然に寄り添うことで、私たちは本来持っている生命力を取り戻し、どんな変化にも対応できる、しなやかな強さを育むことができるできます。

    自分の感性を信頼する

    野草の生命力、発酵菌たちの働き…
    これらは、目には見えないけれど、確かに私たちの暮らしや健康を支えてくれています。

    現代社会では、つい「目に見えるもの」「形あるもの」ばかりに価値を置きがちです。

    しかし本当は、
    「目に見える」=「有」でもなく、
    「目に見えない」=「無」でもありません。

    目に見える世界は見えない世界を、
    目に見えない世界は見える世界を、
    互いに支え合って成立しています。

    本来は、どちらの世界も切り離すことはできないんです。
    「目に見えない力」も「目に見える世界」も両方肯定していく。

    すべてを盲信するのではなく、自分のいのちが震えたもの、直感・直観したものを100%の純度でもって信じる。

    自分の感性を信じ切る力を養うことで、私たちは人生をより深く、より豊かに感じられるようになります。

    いのちとの新たな関係性を育む

    野草や発酵がブームになったのは、体が健康になるから、免疫力が上がるから、という理由も大いにあると思います。

    しかし、もし、多くの人が「体にいいから」という損得勘定だけで、植物や菌たちの生命と関わるようになってしまえば、それは少し違うと思います。

    彼らは、単なる「健康になる手段」でも「心や精神を解放するアイテム」でもありません。
    私たちと同じように、この宇宙に生きる、かけがえのないいのちです。

    だからこそ、これからの時代に本当に大切になってくるのは、野草や菌たちの生命を尊重し、同じ目線で関わること。

    そして、彼らが織りなすいのちのめぐりに、私たち自身が溶け込んでいくことだと私は考えています。

    「自分の中心と繋がる」
    「自然のリズムに寄り添う」
    「自分の感性を信頼する」

    これらは、私たちが本来持っている力と智慧を呼び覚ますための指針です。

    野草に触れ、発酵食をいただくことは、まさにこの3つの指針を日々の暮らしの中で実践する、他にはない方法だと私は確信しています。

    色々と社会不安も大きい世の中ではありますが、野草や発酵との暮らしは、そうした不安のエネルギーを、穏やかな希望のエネルギーへと転換していく可能性を持っています。

    お一人お一人が、今いる場所で、今できる最善の野草&発酵生活を楽しんでいっていただけたら幸いです。

    最後までお読みいただき、ありがとうございました。

    直近の講座・イベントのご案内

    野草と発酵を通じて、「主体的に生きられる”自分”を養う」ための講座やイベントを企画しています。

    野草と発酵で人生を変える!【1DAYオンライン講座】

    野草と発酵の智慧は、単なる健康法ではありません。
    「自分らしく、心豊かに生きる」ための、新しいライフスタイルそのものです。

    • 自分に合う健康法をずっと探し続けている…
    • 自分らしく生きたいけど、
      いつも最後は他人に合わせてしまう…
    • 特に心配事も不安もがないはずなのに、
      なぜか心が満たされない
    • 松や野草、発酵に興味はあるけれど、
      何から始めていいか分からない…
    • 都会に住んでいるけど、自然に触れて生きたい…
    • 田舎に移住したけれど、
      この豊かな自然を生かし方が分からない…

    といった思いをお持ちでしたら、ぜひ一度1DAYオンライン講座にご参加くださ。

    明日からでも実践いただける、野草と発酵ライフのノウハウと、野草や菌たちの魅力や可能性、そして「いのちとの関わり方」をお伝えしています。

    2025年7月の開催日は以下になります。

    • 7月11日(金)13時〜17時
    • 7月23日(水)13時〜17時

    単なる健康法ではなく、本当の意味で人生を変えるための野草と発酵ライフとは何なのか。

    定員がございますので、ピンと来た方はお早めにお申し込みください。
    「野草と発酵を学ぶ1DAYオンライン講座」詳細・お申込みバナー

    年間オンラインスクール

    E&Wラボでは、「野草と発酵ライフ」をオンライン上で学んでいただき、一年間で、それぞれの生活スタイルに合わせた「究極のオーガニックライフスタイル」を身に付けていただける、日本で唯一の「野草と発酵が学べるオンラインスクール」を運営しております。
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